情報システム部門は、業務にITが多く活用されている現代では必要不可欠な存在です。人事や経理の基幹システム、顧客管理、販売管理にいたるまで、ありとあらゆる場面で活躍します。上手く情報システム部門を稼働するために、どのような形態があるのか、業務内容やどのような役割を担っているのかを解説します。
▶目次
- 1.情報システム部門の形態
- ①1人で担当
- ②複数人で担当
- ③他部門が兼任
- ④アウトソーシング
- 2.情報システム部門の役割と業務内容
- ①情報システムの企画・構築
- ②基幹システムの構築・運用・保守
- ③インフラの構築・運用・保守
- ④ヘルプデスク
- 3.まとめ
1.情報システム部門の形態
情報システム部門は、業務にITが多く活用されている現代では必要不可欠な存在です。人事や経理の基幹システム、顧客管理、販売管理にいたるまで、ありとあらゆる場面で活躍します。上手く情報システム部門を稼働するために、どのような形態があるのか、業務内容やどのような役割を担っているのかを解説します。
情報システム部門の形態
まずは、情報システム部門にみられる主な形態から見ていきましょう。一般的に4つの形態に分けられます。各企業にあった形態を取り入れ、効率良く情報システム部門を稼働させましょう。
①1人で担当
情報システム部門を1人で担当することは珍しくありません。1人情シス、と呼ばれることもあります。現在はクラウドサービスの充実によって、中小企業だけでなく、社員が100人を超えるような企業でも1人情シスで対応する場合もあるのです。
②複数人で担当
②複数人で担当
何人かで情報システム部門を担当している場合は、システムの企画やネットワークの保守など担当を決めて業務をおこなうことが一般的です。なかには情報システム部門だけでなく、総務部と兼任するなど、他の部署と二足のわらじで業務を担当する人もいます。基本的に、1人情シスでまかなえなかった場合に、複数人で担当することが多いです。
③他部門が兼任
情報システム部門という部署を作らず、経理部や総務部が情報システムを兼任する場合があります。会社の窓口になり、IT機器会社やシステムベンダーを社内とつなぐ役割をすることが多いです。
④アウトソーシング
専門の会社に委託する場合、どこまでの業務を委託するのかが重要となってきます。アウトソーシングがおこなえる企業は、システムの運用代行やシステムの監視、IT戦略案、導入支援など多岐にわたってサービスが可能です。担当者を常駐させたり、定期訪問させたりするサービスもあります。
2.情報システム部門の役割と業務内容
情報システム部門の業務には、幅広い内容があります。1人で担当させる場合は、マルチなスキルが必要です。ここでは業務の内容と必要なスキルについて解説します。より高いスキルの人材を確保することが上手く情報システム部門を稼働することに繋がります。
①情報システムの企画・構築
この役割には、IT戦略も含まれます。経営戦略を支えるとても大切な仕事です。経営戦略を企画・構築する役割を持つ仕事ですから会社の各部門の業務内容を理解し、実際にその部門で働いている人にヒアリングを実施しながら、業務の問題点を洗い出しシステムを構築していきます。構築すれば完了というわけではなく、システムを使う従業員に対し定期的にヒアリングをおこない改善していくことが求められます。
・求められるスキル
要件定義やマネジメント能力、折衝・調整力などのコミュニケーション能力、業務知識、システムの基本設計力が求められます。
②基幹システムの構築・運用・保守
基幹システムとは、業務内容に直接関わる重要なシステムです。基幹システムには安定性や使いやすさが求められます。そのため使用する従業員の要望を聞き出し、改善案を出して再構築します。基幹システムが停止すると業務に影響があるため、保守と運用もしていかなければなりません。
・求められるスキル
基幹システムに関連する業務知識とシステムの設計・開発能力、保守・運用経験、ベンダー管理があるのでコミュニケーション能力も必要です。
③インフラの構築・運用・保守
インターネットに関するサーバーやネットワークを正常に稼働させ、業務に支障が出ないようにする役割を担います。ネットワークやサーバーの運用・監視・障害の対応が主な業務です。セキュリティ対策やデータ保全体制の強化も業務内容に組み込まれていることが多いです。また、新技術や製品の導入を検討したり評価したりすることもあります。
・求められるスキル
WAN・LANなどのネットワーク構築・設計・運用知識。ルーターやスイッチングハブなどの製品知識と実用知識。WindowsやUNIXなどのサーバー設定・構築や運用経験が求められます。
④ヘルプデスク
主にパソコンの使い方を教える業務です。ブラウザの使い方や、パソコンに導入されているオフィス系アプリの使い方を指導します。直接指導するだけでなく、マニュアルを作成したりよくあるパソコントラブルを整理してFAQを作成したりもします。
・求められるスキル
初級システムアドミニストレーターレベルの知識。問い合わせに迅速に対応できるフットワークの軽さや、それぞれのレベルに合わせて説明できる気配りが必要です。それに加え、WindowsやUNIXでの開発・インフラ経験があれば重宝されます。
3.まとめ
情報システム部門は、業務を行うにあたって重要性が高い部門です。業務の改善や効率化が日々変化していく中で、柔軟な対応が求められる部門でもあります。企業にあった形態を取り入れ、よりスキルの高い人材を確保することで業務の質を2倍にも3倍にも高めることができます。